平成27年6月26日、学校法人三幸学園小田原短期大学の日本国憲法のクラスにて、県西支部の弁護士の協力のもと、刑事模擬裁判の授業を行いました。
まず、学生さんたちは有志演じる強盗致傷事件の裁判劇を見ます。
その後、6人程度のグループに分かれて、評議に入ります。
そして、実際に裁判員になったつもりで、被告人が有罪か無罪かを判断します。
この評議にあたって、県西支部の弁護士7名が法的知識や議論の進め方などアドバイスを行いました。
約70名のクラスが2つ、約20名のクラスが1つと合わせて3回授業を行いましたが、どのクラスの学生さんたちも、被害者や被告人が話したことが本当なのか、実際に身振り手振りで現場で起こったことを再現しながら、真剣に議論をしていました。
意見の異なる友人と議論し、自分たちで考え抜いて一つの結論を導き出した学生さんたちは、事実や社会を多面的に見て、公平に判断する力がついたのではないかと思います。
また、今までは遠い世界の出来事だった刑事裁判を身近に感じることもできたようです。
今回は法教育のうち、模擬裁判の授業でしたが、他にも「ルール作り」「配分的正義」など法教育の形は様々です。
これから、県西支部では、法教育に力を入れ、よりよい市民生活を送る手助けをしていきたいと考えています。