平成28年11月8日,ジャンボーナックビル小田原お堀端コンベンションホールにおいて,神奈川県弁護士会相模原支部と県西支部の共催にて,川崎支部の田中徹男弁護士を講師にお招きして,民事尋問研修が行われました。両支部からは総勢約60名の弁護士が参加しました。
今年の2月に刑事尋問研修が同じく相模原支部と県西支部の共催にて行われましたが,今回は民事尋問研修が行われました。
刑事事件のみならず,民事事件においても,事案の性質・争点の内容・証拠の有無によっては,証人尋問の出来不出来によって訴訟の勝敗が決まることがあり,証人尋問のスキルを磨くことが弁護士にとって重要であることはいうまでもありません。
また,民事事件の証人尋問も刑事事件の証人尋問も,ドラマなどでよく見られる法廷で証人を尋問することに変わりはありませんが,刑事事件と民事事件とでは,適用されるルールや争われる内容が異なるため,おのずと身に着けるべき尋問技術は異なります。
弁護士が依頼者又は味方になる証人を尋問する場合を主尋問といい,弁護士が相手方又は敵になる証人を尋問する場合を反対尋問といいますが,主尋問と反対尋問とでは,尋問の目的,弁護士が証人に聞く内容,弁護士の法廷での話し方・聞き方,その準備の仕方など,多くの点が異なることを学ぶことができた研修内容であり,参加した弁護士にとって目から鱗が落ちる研修となりました。
われわれ県西支部の弁護士は,今後も研修等で研鑽を積み,地域のみなさまのお役に立てるよう日々努力してまいる所存です。