執筆者 : 松浦 加代子
初夏のよく晴れた土曜日の朝、小田原駅から箱根湯本行きの箱根登山鉄道に乗車すると、車内は多くの旅行者でにぎわっていました。
箱根湯本駅から旧街道を通る元箱根港行きのバスに揺られること15分。畑宿の停留所で下車し、山道を歩いていくと、須雲川のせせらぎが聞こえてきます。それから程なくして、今回の目的地である弁天山清流公園に到着しました。
この日、私たちホームページ運営委員会は、小田原での邸園巡り、平塚でのカートレースに続き、県西支部管内の魅力的なアクティビティを自ら体験し、本ホームページで発信するために、管内有数の観光名所である箱根にて、マス釣りを体験しようと集まりました。
マス釣り場のある弁天山清流公園に足を踏み入れると、名前の通りの清流が目に飛び込んで来ました。太陽の光を受けて川面と新緑が輝く景色はとても美しく、こうしてコラムを書いている今も脳裏に蘇ってくるほどです。
マス釣り場では、釣り竿や釣り餌を用意していただけるので、すぐに釣りを始めることができ、開始直後から、数名の委員が次々とマスを釣り上げました。
好調な出だしに、多くの委員が大漁の期待を抱きましたが、その後は中々ヒットすることなく、じっと待つ時間が続きました。
「このまま1匹も釣れないのでは…?」という不安がよぎりながらも、粘り強く待ち続けると、お昼を過ぎた頃から、再び何人かの釣り竿にマスがかかり始めました。私も、全く釣れる気配がなく、川底に針を引っかけたり、他の釣り糸と絡まってしまったりといった時間が続いていましたが、「1匹だけでも釣り上げたい!」と粘った結果、何とかこの日最初(で最後)のマスを釣り上げることができました。
2時間程の間に、委員10名+小学生1名でつり上げたマスは全部で14匹。釣りの経験豊富な委員に下ごしらえをしてもらい、炭火で焼いて、参加者全員で美味しくいただきました。
今回、初めてマス釣りを体験しましたが、釣れたときは思いの外うれしく、また、川のせせらぎを聞きながら、マスがかかるのをぼんやりと待っている時間も、慌ただしい日常から離れてリラックスできるのだという発見がありました。
日帰りで、手軽に非日常が味わえますので、自然の中でリフレッシュしたいという方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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