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県西支部の活動

四支部合同で医療問題実務研修が開催されました

 平成28年6月21日、相模原市の「ユニコムプラザさがみはら」において、医療事件の研修が、神奈川県弁護士会の川崎支部、相模原支部、横須賀支部との合同で行われました。
 医療事件では、医療知識が必要とされることや他の事件と異なる点が多いこと等から、弁護士が扱う事件の中でも専門性が高い事件です。今回の研修では、神奈川医療問題弁護団を講師に招き、法律相談から訴訟終結まで医療事件の全体の流れについて、「医療事件AtoZ」と題して講義が行われました。
 弁護士に医療事件を相談される方が希望していることは、謝罪をしてほしい、二度と同じような事故が起きないよう再発防止を徹底してほしい、何が起きたのか真実を知りたいといった具合に、必ずしも損害賠償のみではありません。法律相談では、相談者の希望を確認することが必要であると説明がなされ、真実を知りたい方のために、解剖の依頼方法や「医療事故調査制度」という制度が紹介されました。
 医療事件では、訴訟を起こす前に、訴訟を起こした場合に勝訴する見込みがあるのか否か調査をする段階があります。この段階では、カルテの収集・分析、文献調査、協力医への依頼等を行うため、弁護士費用の他にこれらの費用がかかることになります。調査をして、勝訴の見込みがないと判断した場合は、訴訟を起こさないことも説明されました。
 訴訟を起こした場合も、判決ではなく和解で終わることも多いことから、和解をする場合の取り決めの留意点について説明がなされました。また、訴訟以外の解決方法として、話し合いで解決する医療ADRという手続も紹介されました。
 医療事件について、弁護士が的確な知識を持つことは、患者側の経済的・精神的負担を減らすだけでなく、医療機関側も無用な訴訟に応じることがなくなるので、当事者双方にメリットがあります。このような意味で、今回の研修は大いに有意義であったと思います。
 県西支部では、今後も地域の身近な相談相手として、技術向上のために各分野の研修を行っていく予定です。

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