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県西支部の活動

DV研修会を実施しました

 平成29年7月14日,おだわら市民交流センターUMECOにおいて,当支部の阪之上克巳弁護士を講師に迎え,離婚案件におけるDV事案研修会が実施されました。当日は,約40名の支部の弁護士が出席し,盛況な研修会となりました。

 われわれ県西支部の弁護士は,皆様にとって身近な法律相談を受けることが多く,離婚案件に携わったことのない弁護士はいないと思います。離婚案件の中でも,最近はDV事案が数多く含まれています。中には,相談者の方はDVと自覚していない事案や,相手方から早急に引き離さなければならない緊急事案もあります。
 離婚手続き自体は,通常の離婚案件とDV事案とで違いはないのですが,DV事案においては注意すべきポイントがあり,何より被害に遭われている方の生命身体の安全を図ることが最優先されます。
 例えば,通常の離婚案件では,養育費や財産分与といった金銭面の条件について,お互いがじっくりと話し合って条件を決めていくことが多いのですが,DV事案では,相手方から離れることを第一目標に,法律的には主張できる権利についても,あえて請求を控える場合もあります。また,裁判所を利用した離婚調停においても,当事者同士が裁判所内で鉢合わせしないよう,事前に裁判所と連携を取って,進めて行く必要があり,通常の離婚案件以上に,弁護士も緊張感を持って取り組んでいます。
 さらに,DV事案では,弁護士だけではなく,警察や福祉機関といった関係各所との連携も必要になってきます。本研修会では,各機関の相談窓口や連絡方法といった,実践的な知識についても様々取り上げられ,弁護士間の情報共有が図られました。
 本研修会では,以上のような技術的な知識だけでなく,他にも,DV事案における相手方対応の心構えや,暴力を振るう配偶者の特性と注意点といった,われわれ弁護士がDV事案の対応をする場合に,常に気をつけなければならないポイントも数多く披露され,DV事案における弁護士の在り方を再認識させられました。
 DV被害に遭われている方の中には,弁護士に相談に行くことすらハードルの高い方もいらっしゃるのではないかと思います。ただ,1人で対応し続けるのは,肉体的にも精神的にも消耗してしまいますし,正常な判断能力すら奪われていくこともあり,大変危険です。われわれ県西支部の弁護士は,皆様にお力添えできるよう,日々研鑽を積んで参りますので,是非ご相談だけでもいらっしゃっていただければと思います。

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