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弁護士コラム

27
June
2016

騙せ!さもないと処刑される

執筆者 : 石井 琢磨

嘘つきはそこら中にいます。
裁判所の法廷でも、明らかに嘘を繰り返す人がいます。

善良な市民の方々は考えるに違いありません。
「偉い裁判官様なら、きっとあんな嘘を見抜いてくれるに違いない」

しかし、現実は厳しい。
嘘つきの証言が「信用できる」とされ、あなたの証言が「不自然であり信用できない」とされることだってあるのです。

地方裁判所の判断が高等裁判所で覆されることもあります。
「どっちが嘘をついているか」専門家でも正しい判断ができるとは限らないことが分かります。

嘘がまかり通る原因は、裁判官にも、われわれ弁護士にも、裁判というシステムにも、証拠の状況にもよりますが、あなたにもあります。
多くの人は、「自分は正しいことを言っているのだから大丈夫なはずだ」と考えますが、明らかに勉強不足です。

実例を出しましょう。

数ヶ月前から、私は、人狼ゲームの研究を始めました。リアルに10人くらい集まって、騙したり、嘘を見抜いたりするゲームです。
10人の中に、ランダムに選ばれた狼2~3人がまぎれています。
狼は「私は人間だ」と嘘をつきつつ、徐々に人間を殺していきます。
人間は、殺される前に、狼を見つけ出して全員処刑しなければなりません。
狼は、騙さなければ処刑されてしまうので、必死に嘘をつきます。

この基本ルールに色々なオプションが付いていきます。

私が体験したあるゲームでは、預言者という特殊能力を持つ人が1人いるという設定でした。
つまり、10数人の中に、狼3人、預言者1人、他は普通の人間という設定です。
このような設定の場合、狼は「自分が預言者である」と嘘をつくことが多いです。そうすると、その場には、
本物の預言者
狼が嘘をついている預言者
の2人が登場します。

どっちが本物か。
みんなで議論してそれを見抜くのです。

これが、
本物の預言者 = 初心者
狼が嘘をついている預言者 = ベテラン
だったりすると、本物の方が、ものすごく胡散臭く見えてくるのです。

「私が、一応、本物の預言者なんですけど」
などと言い出すのです。

そうすると、その場では「『一応』って何だよ!?」「その出方、すっごい怪しい」「なんでそんなに自信なさそうなの?」

この議論を狼役の人が誘導したりすると、本物の預言者が、場では狼と疑われて処刑されてしまうのです。

真実の証言をしているのに、判決で「信用できない」と認定されてしまうあなたのようではありませんか。

この世では、真実を語るにもスキルがいるのです。

人狼ゲームでは、真実を語るスキル、嘘を騙るスキルを学ぶことができます。嘘つきの思考をすることで、相手の手口を学ぶことができるでしょう。

相模川法律事務所では、現在、人狼ゲームの開催を秘かに目論んでおりますので、体験してみたいという方は、メール、お電話、ツイッター、何でも良いので、ご連絡ください。

なお、このゲームの概要を聞くと、雰囲気が悪くなりそう、ケンカになりそう、と心配する人もいますが、所詮はゲームですので、終わった後はたいてい和やかです。むしろ、初対面の人とも仲よくなれると感じています。
事務所に独身弁護士が所属していたら、合コンでやると良いとアドバイスをしていたことでしょう。

執筆者情報

弁護士名 石井 琢磨
事務所名 相模川法律事務所
事務所所在地 〒243-0018
神奈川県厚木市中町4-14-3
雅光園ビル702号室
TEL 046-297-4055
FAX 046-205-5169
Email takuma@sagamigawar.com
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